5年生時のポイント

中学受験を見据えるご両親全ての方々に申し上げる訳ではありませんが、個別指導塾に通われる小学5年生のお子様をお持ちであれば、成績の推移以前にぜひ、心と身体の揺れと成長に目を配っていただきたいと思います。これは個人差や性格や環境云々のお話では無く、子供から大人へと成長する過程に於いて、振り返った時に「大きな分岐点だったかも?」と思い出される時期、それが小学5年生頃だからなのです。

そのキッカケはさて置き、自身が中学受験に挑む、あるいは挑まねばならぬ星の下を生きている事を、この時期のお子様は既に、非常に冷静に受け止めています。当然合格すれば嬉しく、不合格は避けたい気持ちこそ共通していますが、思春期の扉に手を掛けるこの時期、一昔前と異なり洪水の如く届けられる数え切れない知識や情報の前に、さまざまな疑問が芽生えるのも当然です。

「親の言う事に疑問を抱かず受験勉強しているけど、ホントは単なる言いなりなのでは?」「なぜ私だけが友達と別れて、見知らぬ街の中学に通わねばならないのだろう?」など、子供と大人の狭間で揺れる精神状態が時に、個別指導塾から足を遠ざける、中学受験から目を背けるなど、具体的な行動となって「どうして?」と訴えてくるケースを、ぜひご両親は想定しておいてください。

仮にそうした事態に直面した際に、親の権限だと力ずくで強引に塾通いを強要してはならない事は、この場で綴るまでもありません。